GMOアドマーケティング株式会社

2020.02.19

GMOタウンWiFiがグループジョイン!タウンWiFiアプリの生まれた背景と「TownWiFi Ads」への期待。

  • 2019年11月18日、GMOタウンWiFi株式会社がGMOインターネットグループにジョインしました。
    2016年5月にリリースしたフリーWi-Fi自動接続アプリ「タウンWiFi」は、提供開始から2ヶ月で100万ダウンロードを達成。
    3年半経った今では650万ダウンロードを突破し、月間アクティブユーザーは約320万となりました。

通信の利便性を提供する「タウンWiFi」と、「すべての人にインターネット」をステートメントとするGMOインターネットグループはミッションが近く、シナジーを創出できると話す荻田社長。今後どのような展開を描くのか、ジョインまでの経緯を含めてお伺いしました。

通信問題の解決は天命だと思った

2006年に楽天株式会社に入社して、最初は開発チームでエンジニアリングを行っていましたが、次第にプロデューサーとして楽天市場全体の流通を増やす施策を担うようになりました。

そんなある日、スマホの通信制限に引っかかってしまって。「なんだこれ!」と個人的にもフラストレーションを感じましたが、通信が制限されるとインターネット接続自体を控えるようになってしまうので、みんな楽天で買い物をしてくれなくなるんですよね。「これはインターネット産業の損失だ」と感じると同時に、それならどこにいてもWiFiにつながればいいんじゃないかと、シンプルなアイデアが浮かんだんです。

社内で事業化の道がないならいっそ自分でやってしまおう

最初は社内で事業化できればと考えました。楽天モバイルもあったので、新事業として受け入れられると思ったんですよね。

でもなかなかうまくいかなくて、社内で事業化の道がないならいっそ自分でやってしまおう、と起業しました。2015年4月のことです。

今振り返ると、よく決断したなと思いますが、そのときは天命だと思ったんです。「この問題は自分が解決しなければ!」という強い気持ちがあったので、やりきってやるというモチベーションは高かったんですが、勢いで起業した部分もあったので、そこからはすごく大変でしたね(笑)

https://townwifi.jp/

覚悟していたが想像以上にキツかった

突然収入がゼロになるわけですし、起業や会社運営の知識もないから調べながら進めるしかないので、もちろん最初は大変でした。

そういった部分は覚悟していたんですが、思った以上に一人というのがきつかったですね。起きてから寝るまでずっと一人だからモチベーションを維持するのが難しいですし、誰かと話して一緒に考える、というチームのありがたさを痛感しました。

最初からうまくいったわけではない

初めは、自分の空いている通信量を販売し、必要な人が購入するというマーケットプレイス型マッチングサービスとしてリリースしたんですが、Wi-Fiは届く距離が限られるため、ユーザーがなかなか集まらなかったんです。

そこで、街中で飛び交っているフリーWi-Fiを便利に使えるサービスにしようと2015年12月に舵を切りました。2016年3月には優秀なエンジニアである戸部(現CTO)がジョインし、2人で作ったのが「タウンWiFi」という今のサービスです。起業してから1年、試行錯誤を重ねてようやく形になりました。

2016年5月にアプリストアでリリースするとあっという間に広がって、2ヶ月で100万ダウンロードを突破しました。特別な宣伝もせず、プレスリリースすら行っていない状態だったので、それだけニーズがあったのだと思います。

気づいたら、つながっている

「タウンWiFi」は、フリーWi-Fiを使うときの登録・ログイン作業を自動化するアプリです。

フリーWi-Fiを使うときは、提供元のサービスごとに初回登録やログインが必要になります。例えば電車では鉄道会社ごとに提供元が異なりますし、店舗でもそれぞれ異なります。1つ1つ設定する作業はとても面倒ですよね。その煩わしさを解消できるサービスが「タウンWiFi」で、登録やログインをアプリが自動で代行するものです。

Wi-Fi提供者に行っていただくことは何もありません。我々の方から「連携していますよ」ということはお伝えしていますが、提供側からすると、登録された情報が「タウンWiFi」経由のものかどうかの判別はできません。

Wi-Fiのスポットがないと接続できないので、地方だとつながりにくいと思われがちですが、実際は地方でもよく使われています。人口分布に比例する形で各地にユーザーがいるイメージです。

日本はフリーWi-Fiが少ない

「日本はフリーWi-Fiが少ない」という声を耳にしますが、実際はとても多く、世界でもトップクラスです。ただ提供元が細分化されているので、使い勝手がいいとはいえません。自治体ごと、交通機関ごとに別のWi-Fiがあり、「Tokyo Wi-Fi」みたいな形で統一されていないため、みんな不便に感じるんです。日本にたくさんあるフリーWi-Fiを活用しやすくするために、我々は「タウンWiFi」をもっと広めたいと思っています。

2019年11月にグループジョイン

グループジョインの理由を端的に言えば、「タウンWiFi」の利用者をもっと増やしたいからです。サービス開始から3年半で650万ダウンロード、320万MAUまで成長しましたが、フリーWi-Fiの利用者は3,500万MAUといわれているので、もっと伸ばせたはずなんです。今以上のスピードで成長させるためには、顧客基盤のしっかりした企業との連携が必要だと感じ、ジョイン先の検討を始めました。

何社か検討をした中で最終的にGMOインターネットグループに決めた理由は2つあります。1つは、「すべての人にインターネット」を掲げるGMOインターネットグループは、通信の利便性を広げたい我々とビジョンが近いと思ったから。もう1つは、グループ会社の社長がみんな楽しそうだったからです。

梁山泊経営なら自分らしくいられる

僕たちのような10名にも満たない会社が6,000名を超える企業グループにジョインするのは勇気がいることで、カルチャーが変わってしまうのではないか、自分たちらしさが失われるのではないかと不安でした。

でも、GMOインターネットグループは梁山泊経営で、共通のポリシーを持ちながらも個社を尊重して任せる方針という話を聞き、さらにお会いする社長や役員の皆さんがどなたも楽しそうにお仕事をされていて、「ここならジョインしても自分たちの良さが消えることはない」と確信しました。

 

TownWiFi Ads」を展開していきます

我々のマネタイズポイントは、広告とデータ提供です。あるWiFiにつながったら、その場所にいるということなので、その人に最適な広告を表示させることが可能です。広告主の店舗の近くいるユーザーに店の情報を表示したり、店で販売している商品やキャンペーン情報を表示したり。まさに「エリア広告」ですね。位置情報を取得できる「タウンWiFi」をメディアと捉え、GMOアドパートナーズと協力することで新しい広告サービスを展開していく予定です。

WiFiにつながるといいことがある

これからはオンラインとオフラインの垣根がどんどんなくなっていきます。WiFiというのは店舗のデジタル空間なので、その2つを結びつける役目を果たすことができます。例えば、店舗には来店しているけれど自社のWebサイトに来ていない人も特定可能ですので、そのユーザーに対して、自社のWebサイトを薦める広告を出すことも可能なんです。

皆さんとのシナジーの結果、「Wi-Fiにつながるといいことがある」という文化を創り上げたいと思っています。数値目標としては、2021年12月を目途に、「タウンWiFi」のMAU1,000万を目指します。高い目標ですが戦略を練って必ず実現させます。

 

顧客の状況に合わせた広告配信ができる
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